【私の治療体験記】2003.06.04 診断の日
基礎体温 36.54度
やっと待ちに待った手術のビデオテープを見ながらの説明を受ける日がやってきた。
ビデオは以下の様子が写っていた。
・子宮内から色水を流して、それが卵管采から無事出てくるか、
またどこから出てくるかの通水検査をする。
私の場合卵管采は小さいのではなく、大きさとしては十分だが、
卵子を取り込む開口部が左右とも上側に偏っており、やはり排卵した卵子を
取りこぼす確率が高いとのこと。
・硬くなった卵巣表面のせいで排卵しきらずに残った卵胞が、
卵巣表面にうっすらぽこぽこと見える。
それをレーザーメスのようなものでジュージュー焼きながら、
卵巣表面に穴を開けていった。
焼き切っているので出血はわずかしかない。
焼いた煙が充満してたりする(-_-;)こりゃ、術後が痛いはず…(T-T)
そして、先生の説明は以下の通り。
・まず、私のような多嚢胞性卵巣症候群(PCO)体質で、
排卵誘発剤に過剰に反応するタイプはしっかりした病院にかからないと、
重篤な状態になりかねないので、必ず引越し等で転院する場合は
事前に相談するように念を押された。
以前から確かに不思議に感じていたのだが、よくネットのカキコミに、
クロミッドの副作用によって頸管粘液が減っていってるのだろう、
フーナーテストが悪くなっていくにも関わらず、
何ヶ月もクロミッドを処方し続ける産婦人科に不安を感じる、と言ったことが
書かれてあってびっくりすることがある。
(普通クロミッドは半年〜1年くらいで頸管粘液が減ったり、内膜が薄くなったりする
副作用が出るので、妊娠しにくくなったり、妊娠しても内膜が薄くて着床しきれ
なかったりするので使用を控えるもの)
こちらに引っ越す際に近くに不妊治療の婦人科を探してみた時も、
治療は漢方の処方しかやっていないとか、自分の病院が排卵誘発の注射をしてるか否かすら
分からない受付嬢までいた。
産婦人科は例え婦人科があっても、こと不妊に対しての知識がない所が多いのか?
とうすうす感じていた。
先生に言わせれば、不妊のことを良く分かってる医師は大都市を除けば、
やはり県に一人いるかいないからしい。
こんなに産婦人科があるのにも関わらず!!(-_-;)
「そういった良く分かってない医師にかかり、重篤化した卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の末、
全国で3人が死亡しているから」(゚ロ゚;)としっっっかり念を押された(-_-;)
ちなみにPCO体質の人は、以下のような人に多いので注意☆
・月経周期が長い(よく無排卵月経をおこす)
・男性ホルモン値が高い
(体毛が濃い、特にあごにぽつぽつひげのような毛が生える人は注意)
・糖尿病体質
(自覚症状のない境界型糖尿病もあるので注意。家系に糖尿病の人がいる人はなおさら)
私は特に排卵誘発剤に反応しやすいらしく、先ほど述べたクロミッドは、
僅か3カ月で副作用が強く出てしまい、HMG注射の治療に切り替えられた。
こういうタイプは、比較的効果の薄いクロミッドでさえ、
4つ子が生まれた前例があるとも言われた(-_-;)
確かに私はクロミッドでは最高3つの卵が育ったことがある。
・残念ながら開けた穴はキズが治るのと同じように、1年も持たず2ヶ月くらいで
元にもどってしまうらしい(T-T)がっかり
今後の治療法としては、
・2ヶ月はほったらかし(゚ロ゚;)エェッ!? 通院もしなくて良いとのこと
これを聞いて、いきなり人工授精や体外受精かと言われるかも…と悩んでいただけに
いきなり拍子抜け(^_^;)
・未排卵の卵をつぶし、卵巣表面に穴を開けたことにより、自然に排卵しやすい状態に
なっているはず
・特に私のような場合は自然排卵の方がリスクが少ないので、
この2ヶ月のうちに妊娠するのが一番良いとのこと。
・でも、卵管采の開口部が偏ってるので、折角の卵を取りこぼすかもしれないので、
妊娠は難しいかもしれない。
・高温期が2週間以上続いて、妊娠検査薬で陽性反応が出たら来院しなさいとのこと。
・2ヶ月過ぎても妊娠しなかったら、本格的な積極的な治療(人工授精や体外受精)を考えよう。
つまりこれから2ヶ月は「自己管理」なのである(゚ロ゚;)
本当に排卵が順調にくるのか不安はあるし、周期が定まらない私には通院せず
排卵日を特定するのがかなり難しいとは思ったが、
取り敢えず2ヶ月間は長距離通院をしなくていいと思うと単純に嬉しかった(^_^;)
月の半分は病院通いというのは正直、金銭的(月1万5千〜3万)にも精神的にも
大変だったから(>_<)
まあ、いざとなれば卵胞チェックくらいなら近くの病院でもできるし。
基礎体温、レディデイや排卵検査薬、おりものチェックで何とか自分で頑張ってみよう☆
さて、これで術後のビデオ説明は終了なのだが、
30日にダーリンと仲良し♪をした翌日は驚くほど卵巣の痛みは治まっていたが、
数日後にまた卵巣が痛み始めていた。
もう手術後2週間も経っているのに痛むものなのかと診察もしてもらった。
そしたらなんと排卵直後! 左側の卵巣はすでに排卵後の黄体化した卵胞が…(-_-;)
確かに今朝微妙に基礎体温が上昇し、おりものも量が驚くほど多かったのでまさか…
と思っていたが、つまりここの所の痛みは、排卵痛。
術後卵を育てるために卵巣がすでに活動していたのであんなに痛み続けたのだ。
確かに手術後20日目の排卵で妊娠した、と言うカキコミは見たことがある。
私はそれを上回る術後14日目で排卵したことになる。
まったく油断していた!!(>_<)
未排卵に終わった大きな卵達はすべてつぶした後なので、
純粋に術後から育った卵が排卵したのだ!
今まで薬を使用しなければ、排卵に30〜40日かかっていた体が、薬を使用して
やっと人並みに排卵していたのに、それが何もしてないのに自然に排卵していた
のである!!
(ザクロのサプリメントは飲んでいたけど!)
「手術がうまくいった証拠。まだ排卵直後のようだから、今日夫婦関係を持ちなさい。」
確かに痛い思いをしても手術して良かったと感激した(T-T)
こんなに早く結果が出るとは思わなかった(^_^;)
ただもう少し早く分かってたら、もっと準備できたのにいきなり今日とは……(-_-;)
旦那は、突然の指定にも快くOKをしてくれたが……
話はそううまくはいかないものなのである(-_-;) つづく
ランキングに参加してます☆
投稿者 aoiki : 2006年05月03日 22:47
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