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【治療の副作用】卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

卵巣過剰刺激症候群OHSS)は自然排卵では起こり得ません。
排卵誘発剤などの使用で生じる副作用で、その中でも最も注意が必要なものです。

症状としてはまず、排卵誘発剤の影響で卵巣が刺激を受け、大きく腫れます。
(稀にクロミッドなどの軽い誘発剤でもおこる場合もあります)
特にHMG注射の後にHCGの注射した後、卵胞の破裂(排卵)の際に出る卵胞液の
影響で悪化します。
約20%の人に程度の差はあれ、何らかの症状が出るようです。

ほとんどは経過を見るだけで自然に消えますが、時にお腹に水が溜まって脱水状態になり、
入院治療が必要になる場合があります。
最悪の場合には、血液が濃縮されることにより、腎不全や血栓症、脳梗塞、心筋梗塞、
肺梗塞、血圧低下によるショックなどで死に至る事もあります。

発症しやすいのは若くて卵巣の反応が良い方や、多嚢胞性卵巣症候群PCOSまたはPCO
体質(卵胞がたくさんできやすい体質)、また体外受精では多くの卵子を獲得するため、
多数の卵胞を育てる事が多いので採卵の際になることが多いです。
OHSS防止のために卵胞液も採取する病院もあるらしいですが)

妊娠が成立・特に多胎妊娠をした場合に症状が重くなることがあります。
約6%の人に入院を必要とする症状が発症するそうです。

排卵前に症状が強く出た場合は、排卵後さらに、妊娠したらもっと重症化するので
場合によってはその周期の治療は断念することもあります。

症状としては軽度なうちはお腹がはるなどの下腹部不快感、急な体重増加、少量の腹水。

中程度なら腹囲の増大、胃痛、下腹部痛、吐き気、嘔吐、呼吸困難など。

重症になると頻脈、血圧低下、胸水貯留、尿量の減少、肌の異常乾燥、肝機能・腎機能低下
などで、中程度以上は入院の必要性が出てきます。

卵巣も腫れてスイカ大に大きくなることもあるとか?(-_-;)
実際体外受精後、20日足らずで体内のあらゆる所に水がたまって、
体重10キロ増、腹囲30cmも増大した人も…(;゚д゚)!
通常の大きさが2〜3cmの卵巣の腫れも8p以内ならまだ軽症らしく、
12cmを超える頃は重症であることが多く、血液の濃縮も起こるようです。

また卵巣の腫れは茎捻転(激痛)を招くこともあり、開腹手術をする場合も。
とにかく命にかかわる場合もありますので症状が出たら、大事に至らぬよう即受診しましょう。

ちなみに適切な治療を受けられれば、OHSSの症状のピークはHCG注射後約1週間後を境に
急速に治るそうです。
次の排卵への影響はありません。

でも妊娠が成立した場合は、妊娠を維持するためのホルモンのせいで完全には治らず、
場合によっては妊娠初期の間ずっと入院が必要となることも。
ですが胎盤が形成されてくる妊娠4ヶ月頃には必ず軽快するそうです。

こういう副作用が強く出る体質の人は、HCG注射を打った後、体外受精の場合は採卵後は
安静を心がけることが必要で、ジョギングや階段なども急いで昇り降りするといったこと
など、体に振動を与えることは避けた方が良いようです。


ちなみに私はPCO体質で副作用が出やすい体質なので、OHSSになりやすいそうです。
慎重な治療で重症にはなりませんでしたが、HMG注射を打つと卵胞はいつもたくさん
できていたので、巨大化した卵胞で卵巣はぎゅうぎゅうになり、排卵間近はいつも卵巣が
腫れてるなーと実感できるほどお腹に違和感を感じていました(^_^;)

当時お世話になっていた不妊治療専門のお医者さんにも、
転院する時はちゃんとした病院を紹介するから、と念を押されていました。

「知識の無い産婦人科でOHSSを重症化させて、過去に全国で3人死亡例があるから。」
とおっしゃってました(-_-;) 怖っ


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投稿者 aoiki : 2006年06月29日 17:15

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