【不妊の原因】おたふく風邪
大人になっておたふく風邪にかかると、特に男性は不妊になると良く聞きますよね。
小さい頃、喉の周辺が腫れて、はっきりおたふく風邪にかかったと分かっている人は
良いのですが、その覚えがなければ男性であれ女性であれ、予防接種を受けることを
オススメします。
おたふく風邪に感染して不妊症になるのは男性だけでなく、女性にも有り得るのです。
中には無症状でもおたふく風邪にかかっていることがあります。
だからと言って家族がかかっていたから自分も大丈夫!と思っていて、
大人になってから感染する人もいるので、心配な人は血液検査による抗体検査をするに限ります。
不妊症のことを抜きにしても、大人の方が重症化しやすく、治るまで2週間ほどかかったり、
場合によっては入院が必要になる場合もあります。
【男性の場合】
大人になってからおたふく風邪になると成人男性の14〜35%が精巣(睾丸)炎を起こします。
(思春期以前は稀だそうです。)
おたふく風邪で喉周辺などが腫れた4〜10日後くらいに発症し、
主な症状は、発熱、頭痛、悪心、精巣(睾丸)の激痛・腫れ、陰嚢の発赤などで、
3〜7日くらい続きます。
その際、睾丸の萎縮を起こすこともありますが、片側だけのことが大部分なので
無精子症などの完全不妊になることはまれと言われています。
でも実際に精巣(睾丸)炎を起こした場合の10数%に起こりえることです。
ちなみに精巣(睾丸)炎にかかったからと言って、セックス行為そのものには
何も問題はありません。
それ故に見かけ上、変化はないため、病院で調べない限りは、精子に問題があっても
分かりません。
【女性の場合】
女性もおたふく風邪の合併症で卵巣炎を起こすことがあります。
卵巣炎は卵巣に続く卵管が炎症を起こしたときに併発する病気です。
卵管は細菌に対する抵抗力が非常に弱いため、炎症が起こりやすいのです。
卵管に炎症が起こると、つながっている卵巣にまで炎症が拡大してしまうことが
少なくありません。
炎症の原因は、おたふく風邪だけではなく、大腸菌や淋菌、クラミジアなどの細菌や、
人工妊娠中絶や流産、出産時、避妊器具やタンポンなどの生理用品を長時間放置すること
などによって卵管に細菌が入り込むことで発症します。
慢性化すると、周囲の器官とくっついて癒着してしまったり、卵管が狭くなる、ふさがるなど
して不妊症や子宮外妊娠の原因にもなってしまうのです。
また妊娠初期におたふく風邪にかかると、流産する確率が高くなります。
そういったことから、おたふく風邪は小さい頃にかかっていなければ、予め予防接種を
受けるに越したことはありません。
予防接種は高い(4000〜1万円前後)ですが、入院沙汰になる、子供が出来なくなるなんて
リスクを事前に回避できるなら安い物です。
また、自分の子供が将来そのような目に会わないよう、思春期までにおたふく風邪に
かからなかったら予防接種を受けさせることも考えましょう。
(ちなみにうちは、子供達が赤ちゃんの頃に任意接種(高かったけど…(T_T))で受けました)
皆さんも御自身、御家族、子供はおたふく風邪にかかったか、今一度御確認下さい。
ランキングに参加してます☆
投稿者 aoiki : 2007年10月10日 14:29
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