【育児百科事典】心臓震盪(しんとう)
以前、赤ちゃんが突然死する「乳児突然死症候群(SIDS)」を取り上げましたが、
大きい子供でもスポーツの最中などに突然死することがあるそうです。
私も最近、新聞記事でこのことを知りました。
突然死のその原因の一つに「心臓震盪(しんとう)」というのがあるそうです。
胸部にあるタイミングで何らかの衝撃が加わったことにより、
心臓が停止するもので、比較的弱い衝撃で起きるのが特徴です。
あるタイミングというのは、心臓の鼓動のサイクルのごくわずかな一部分、
それも0.015〜0.03秒の間。
このタイミングに、例えばキャッチボールをしていた軟式のボールが
心臓近くの場所に当たったりして衝撃を受けると、心臓の筋肉が痙攣し、
血液を送り出せなくなる「心室細動」が誘発されることがあるそうです。
兄弟に胸を手で突かれただけの衝撃でも起こったことがあるとか。
つまりスポーツの道具(ボールなど)だけでなく、体接触、親のしつけを
はじめ、日常生活や遊びの中でも起こりうるということです。
この「心臓震盪(しんとう)」が18歳以下が7割と子供に多く起こるのは、
まだ胸部の骨が柔らかく、衝撃が心臓に伝わりやすいと考えられるからですが、
もちろん大人にも起こり得るそうです。
それではその命を救うにはどうしたらいいか?
その時は、その場に居合わせた人がとにかく心配蘇生法を行います。
心室細動には電気ショックによる除細動が唯一の治療方法なので、
自動対外式除細動器(AED)を確保するのが重要です。
最近は公共施設やスーパーなどにも設置数が増えてきましたが、
そう身近にAEDはないと思いますので、119番通報時に
「心臓震盪の疑いがあり、AEDが必要」とその旨伝えるのが最善かと思われます。
そんなことは自分の子供、身内に起こって欲しくないことですが、
知識として覚えてるだけで、救える命があるかもしれません。
心の隅に留めておいて下さいね☆
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投稿者 aoiki : 2006年05月09日 13:05